2026年4月20日 6時50分
川村さくら

「手話駐在所」である下落合三丁目駐在所の中野絢さん=東京都新宿区、川村さくら撮影
ドラマ「silent」やデフリンピックで近年注目されてきた手話。おもに聴覚に障害のある人が使う言語ですが、日本には手話ができるおまわりさんが働いている「手話交番」「手話駐在所」があります。どんなおまわりさん?どうして手話ができるようになったの?取材に行ってきました。(朝日新聞withnews・川村さくら)
都内には3カ所
警視庁によると、都内には交番・駐在所が1082カ所ありますが、そのうち3カ所が「手話交番」「手話駐在所」として機能しています。
手話交番は巣鴨警察署管内の巣鴨駅前交番(豊島区)と滝野川警察署管内の板橋駅東口交番(北区)。
そして唯一の手話駐在所なのが、戸塚警察署管内の下落合三丁目駐在所です。
黄色の「手話バッジ」
JR目白駅から住宅街を6分ほど歩くと、交差点の角に昔ながらの2階建ての駐在所が見えてきます。
ガラス張りの扉には「手話駐在所」のパネルがぶら下げられています。
その隣で、通り過ぎるタクシーの運転手や近所の住人に次々手をあげてあいさつして控えめな笑顔を浮かべているのが中野絢(じゅん)さん。

警視庁の手話技能検定に合格した職員がつけている「手話バッジ」=東京都新宿区、川村さくら撮影
左胸には黄色い「手話バッジ」が光っています。
2002年に警察学校に入り、警察署などでの勤務を経て、2013年から下落合三丁目駐在所で暮らし、働いています。
手話ができたら
中野さんが手話を学び始めたのは2015年。きっかけは、とある夫婦との出会いでした。
交番や駐在所の「おまわりさん」は名前の通り、頻繁に地域を巡回します。
中野さんが持ち場の住宅を訪問で出会ったのがろうの夫婦でした。
「お元気ですか」「変わったことはありませんか」
訪れるたびに筆談でやりとりをしていましたが、「きっと手話ができるようになればもっとスムーズに対応できる」と感じ始め、手話を勉強しようと決めました。
制度は1994年から
警視庁によると、1994年2月、警察庁が職員向けの手話技能検定などについて定める通達を出しました。
それを受けて警視庁にも検定の制度が導入され、1994年5月には12署、11交番や鉄道警察隊で手話交番・手話駐在所の運用が始まりした。
記事のポイント!
手話ができる警察官が地域でどのように役立っているのかを、実際のエピソードを交えて紹介した記事です。筆談だけでは十分でない場面がある中、手話で自然に会話し、道案内や保護対応、子どもとのやりとりまで行えることの意義がよく伝わります。手話を通じて安心して相談できる環境づくりの大切さに気づかされる内容です。
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