難聴者の障壁になりやすい「複数人の会話」や「騒音下の会話」をリアルタイムに可視化
株式会社アドバンスト・メディア
2026年10月8日 11時00分
株式会社アドバンスト・メディア(本社:東京都豊島区、代表取締役会長兼社長:鈴木清幸 以下、アドバンスト・メディア)が、開発者向けボイステックプラットフォーム「AmiVoice Cloud Platform(アミボイス クラウド プラットフォーム)」にて提供している、国内シェアNo.1(※1)のAI音声認識AmiVoiceを活用した音声認識API「AmiVoice API(アミボイス エーピーアイ)」と、株式会社聴覚研究所(本社:岐阜県岐阜市、代表取締役:清水浩子 以下、聴覚研究所)のリアルタイム音声認識システム「TeamLog(チームログ)」が、難聴者の情報保障向上を目的に技術連携を開始しました。

厚生労働省による制度改正において、2026年7月から障がい者の法定雇用率が2.5%から2.7%に引き上げられ、難聴者が就労現場で働きやすい環境整備への重要性が高まっています。(※2)
中でも、難聴者に対する情報保障は重要な課題の一つです。難聴者は音声による情報取得に制約があるため、会議などの場面で十分な情報を得られないことがあります。特に、多人数での会話や騒音環境下では会話の内容は把握しづらく、聞き漏れや認識違いが業務上のミスやコミュニケーションロスにつながりやすい状況です。
こうした課題への支援策の一つとして、音声をテキスト化する音声認識技術を活用した情報保障が注目されています。しかし、既存の文字起こしツールの多くは、多人数の会話や騒音下での会話など、難聴者の障壁になりやすい環境で十分な認識精度を発揮できないという課題がありました。さらに、難聴者は誤認識が生じても自身の聴覚で確認することが難しいため、支援ツールにはより高い認識精度が必要です。
そのような中、難聴者が必要な情報へアクセスしやすい環境づくりと、円滑なコミュニケーションの実現を目指し、「AmiVoice API」と「TeamLog」は、技術連携を開始しました。
「TeamLog」は、複数人の同時文字起こしや騒音環境下での高精度な音声認識が可能なiOS、Windows向けアプリケーションです。iOS版では最大8名、Windows版では人数制限なく同時文字起こしに対応します。また、複数のマイクを使用する独自の仕組みにより、各話者の音声を個別に収音・処理し、発言者の識別や発話の重なり、離れた場所からの発言など、多様な会話環境に対応しています。
「AmiVoice API」は、さまざまなシステムやアプリケーション、サービスに音声認識機能を実装できる音声認識APIです。会議の文字起こしや音声対話システムなど幅広い用途に対応し、利用シーンに応じて最適な音声認識エンジンを選択できます。
高い認識精度に加え、発話区間のみ認識処理を行うコストパフォーマンスに優れた運用や、「えーと」「あのー」など不要な文字化を抑える認識特性、さらに発話内容を遅延なくテキスト化するリアルタイム性が評価され「TeamLog」との連携が決定しました。
両社の技術を組み合わせることで、「TeamLog」が個別に収音した音声を「AmiVoice API」で認識し、多人数による会話や騒音環境下においても、発言内容を高精度かつリアルタイムに文字化することが可能です。これにより、難聴者の情報保障をはじめ、さまざまな場面における情報アクセシビリティ向上に貢献します。
さらに、「TeamLog」は、多言語対応や複数の言語を同時に認識するリアルタイム翻訳機能を搭載しています。これらの機能を活用し、企業の議事録作成や講演会での字幕表示など、さまざまな場面で利用されています。
今後は、難聴者だけでなく、日本語でのコミュニケーションに課題を抱える外国人児童・生徒への教育支援や外国人労働者とのコミュニケーション支援など、言語や聴覚の壁を越えた活用領域の拡大を目指してまいります。
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