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実話をもとにした映画「4アウト ─もう一度、プレイボール─」は、身体障害者野球チームの創設と日本一を目指す選手たちの姿を描いた作品です。聴覚障害のある泉邦衛を演じた松本利夫さんは、役作りのために聴覚障害者の映像を研究し、周囲のセリフに反応して目を向けないよう意識したと語りました。撮影前から野球の練習を重ねた出演者たちのエピソードからも、障害の有無を超えて野球に情熱を注ぐ人々の姿が伝わってきます。
2026年10月13日 19:55
映画ナタリー編集部
相葉雅紀が主演を務める映画「4アウト ─もう一度、プレイボール─」の完成披露試写会が本日10月13日に東京・有楽町朝日ホールで行われ、相葉のほか、キャストの黒島結菜、松本利夫、佐々木蔵之介、福松凜、日向亘、DAIKI、寺田ユースケ、監督の稲垣壮洋が登壇した。

相葉雅紀が主演を務める映画「4アウト ─もう一度、プレイボール─」完成披露試写会の様子
本作は、東京で初めて結成された身体障害者野球チーム「東京ブルーサンダース」の創設にまつわる実話をもとにしたヒューマンドラマ。主人公は社会人野球で戦力外となり、障害者スポーツセンターに再就職した矢上雄一だ。そこで矢上は野球チームの監督を依頼され、戸惑いながらも引き受けることに。一度は挫折しながらも、野球を愛し続ける人間たちそれぞれの人生が交わり、チームは全国身体障害者野球大会で日本一を目指す。

映画「4アウト ─もう一度、プレイボール─」完成披露試写会に登壇した相葉雅紀
雄一を演じた相葉は「熱い思いが詰まっている作品です。構想から考えると8年。監督が形にした作品なので、観てくださる方の心が少しでも動いてくれればと思って撮影しました」と思いを語る。プロのトップ選手たちが集まるチームとの対戦も行われたそうで、相葉は「ピッチャーの球が速くて、僕が打てる球じゃなかったです」と振り返り、「盗塁がなく、バッターとピッチャーの一騎打ちなので、ヒリヒリしました」と身体障害者野球ならではの緊張感を伝えた。
また、野球チームの監督を演じるにあたり、ノックの練習にも励んだという相葉。「外野フライを3回連続で打たなきゃいけないシーンがあったんですけど、一発で3球上げることができました。本番に強いなって思いました(笑)」と胸を張ると、会場からは大きな拍手が送られた。

映画「4アウト ─もう一度、プレイボール─」完成披露試写会に登壇した黒島結菜

映画「4アウト ─もう一度、プレイボール─」完成披露試写会に登壇した松本利夫
チームマネージャーの高橋明日香を演じた黒島は「皆さん一生懸命取り組んでいて、楽しそうに野球をするので、私も野球がやりたくてうずうずしていました」と回想。聴覚障害のある泉邦衛に扮した松本は「お話をいただいたときに、聴覚障害のある方の映像を観ました。何かセリフがあると反応して目を向けてしまうので、そういったことがないように意識しました」と明かした。

映画「4アウト ─もう一度、プレイボール─」完成披露試写会に登壇した佐々木蔵之介
日本身体障害者野球連盟の初代理事長をモデルとした岩橋広司役を務めた佐々木は「情熱と実行力を表現できればと思っていました」とコメント。相葉は佐々木について「蔵之介さんとは何度もお食事をして、相談もさせていただいている仲なので、僕と蔵之介さんの関係と、役での関係がまったく一緒でした」と語り、「蔵さんは酔っ払ってくるとお芝居の話もしてくれるので、お芝居のご相談もしました!」と笑みをこぼした。

映画「4アウト ─もう一度、プレイボール─」完成披露試写会に登壇した福松凜
福松は撮影に向けて「すごくすごく練習しました!」と報告。相葉も「すごい練習していました」とうなずき、「大事なシーンを撮影する前日に『相葉さん、僕のこと抱きしめてください』って言われたんです。最初は戸惑ったんですけど、ぎゅーっと抱きしめて『がんばろうな』って」と思い返す。福松は「感情的にならなければいけない場面だったんですが、相葉さんとの初めてのシーンで。お願いしたら優しく抱きしめてくださって、ぬくもりを感じました。相葉さんについていけば大丈夫だと確信しました」と感謝した。

映画「4アウト ─もう一度、プレイボール─」完成披露試写会に登壇した日向亘
日向はクランクイン前から行われた野球の練習に触れ、「相葉さんはノックの練習、僕たちは野球の練習をしていたんですけど、どっちも負けたくないというか。相葉さんはヘトヘトになってもバットを振り続けるので、みんなで『いつやめてくれるのかな』と思っていました(笑)」と告白。相葉は「僕が空振りすると、みんなが『おいおいおいおい!』みたいな(笑)。練習の段階からそういうキャッチボールができていたので、撮影のときにはチーム感がありました」と伝えた。

映画「4アウト ─もう一度、プレイボール─」完成披露試写会に登壇したDAIKI

映画「4アウト ─もう一度、プレイボール─」完成披露試写会に登壇した寺田ユースケ
10年間の野球経験があるというDAIKIは「お芝居の道に進んで、こうやって役でチームに入れたのは運命だなと思いました」と感慨深げ。「監督に『うますぎちゃダメ』と言われたのが印象的でした」と笑う。生まれつき脳性麻痺があるという寺田は「20歳まで野球をやっていたんですが、やめたんです。悔しくて野球から離れていたんですが、それから16年経って、こうやってチームに入れて、相葉さんに車いすを押してもらえて。ありがとうございます!」と感謝し、「この作品が大旋風を巻き起こして、役者の道に進みたいという人が出てくるよう、作品をアピールしていきたいです」と言葉に力を込めた。
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