日本ビクター(JVC)は、ブルートゥース・アプリを搭載した耳かけ型補聴器「JVC EH-Z1500」を発表した。
HearingTrackerが10月のニュース記事で詳述しているように、この最新のOTC補聴器は、日本ビクター、ミネアポリスに本社を置く補聴器メーカーIntricon、イスラエルに本社を置くソフトウェア開発会社Tuned Ltdの3社によるプロジェクトの集大成である。
高音質再生における数十年の経験を持つJVCは現在、その知識とブランド力、そしてイントリコン社のルーメン補聴器やチューンド社の人工知能(AI)搭載アプリに具現化された専門知識と技術を活用し、軽度から中等度の難聴者向けに簡単に設定、調整、パーソナライズができるセルフフィッティング補聴器を提供している。
JVC EH-Z1500の価格は約1000ドルで、現在のOTC補聴器の価格帯の中間に位置し、技術的に最も近い競合製品であるレキシー・ルーメン(チューンド・アプリを搭載していない)より約200ドル高い。
Tuned AIを搭載したスマートフォンアプリは、来店不要でセルフフィッティングを体験できるように設計されている。
最先端の臨床グレードの聴覚技術を誇るこれらのデバイスは、個々の聴力プロファイルに合わせた微調整を特徴とし、アプリからアクセス可能な聴覚の専門家によるリアルタイムのサポートによって補完される。
TunedのAI搭載セルフフィッティングアプリは、9月にFDAのClass II認可を取得した。
このアプリは、同社が世界で初めて特許を取得したというAIヒアリングアシスタントによって、補聴器のセットアッププロセスをユーザーに案内する。
補聴器のフィッティングと聴覚リハビリテーションを専門とするオージオロジストのチームによって開発されたAIヒアリングアシスタントは、各ユーザーの明確なニーズに合わせて補聴器を自動的に調整する。
また、慣れるまでの間、24時間体制で回答やサービスを受けることができ、AI技術を活用して毎日の目標やレッスンを提供する。
これらのレッスンには、ヒントや説明ビデオが含まれ、ユーザーが補聴器から最大限の利益を得られるようにする。
補聴器の音量、プログラム、設定の調整はアプリで簡単に行えるため、補聴器のボタンを使うよりも便利な場合が多いという。
さらにサポートが必要な場合は、補聴器の専門家による遠隔サポートを受けることができる。
1927年に横浜で設立された日本ビクターは、カリフォルニア州ロングビーチに本社を置く多国籍エレクトロニクス企業、JVCケンウッド社の一部である。
同社は、世界のコンシューマー・エレクトロニクス市場向けに、カーエレクトロニクス、ホームエレクトロニクス、ワイヤレスシステムに注力している。
JVCブランドには、様々なニーズに対応する数多くのワイヤレスイヤホンやヘッドホンがある。
JVCの他の製品には、高解像度ディスプレイやホームシアタープロジェクター、カムコーダー、ホームシアターシステムなどがあり、またダットサン、日産、ホンダなどの自動車のオーディオ機器のOEMメーカーとしての役割も果たしている。
ブランドにはJVC、ケンウッド、ビクターなどがある。
リンク先はアメリカのHearing Trackerというサイトの記事になります。(原文:英語)