聞こえの用語集

【感音難聴】

感音系器官の障害によって「きこえ」が低下するのが「感音難聴」です。

蝸牛内の有毛細胞の数が減少すると、音の情報をうまく脳に送ることができません。

他の部位の病変を含め、感音難聴では、音信号の正しい伝達が妨げられているため、音を大きくしても正常な「きこえ」とはなりません。

感音難聴には急性と慢性があります。急性の感音難聴(突発性難聴、音響性外傷など)は早期の薬物治療等で改善するケースもあります。

慢性の感音難聴(加齢性難聴、騒音性難聴、先天性難聴など)は感音難聴のほとんどを占め、現在のところ治療で「きこえ」を取り戻すのは困難ですが、補聴器で「きこえ」を補うことは可能です。

<参考>エキスパートのはなし「市村先生に聞いてみた【その②】難聴」