まとめ役の尾塚愛実、流れ変えた――身長で勝るトルコに圧勝 有終を飾り「やりきった」【デフバレ―女子 日本が金】

まとめ役の尾塚愛実、流れ変えた――身長で勝るトルコに圧勝 有終を飾り「やりきった」【デフバレ―女子 日本が金】

 2025/11/26 06:00

味方の得点に盛り上がる尾塚(5)らベンチメンバー=22日、東京都世田谷区の駒沢オリンピック公園総合運動場体育館

味方の得点に盛り上がる尾塚(5)らベンチメンバー=22日、東京都世田谷区の駒沢オリンピック公園総合運動場体育館


 東京デフリンピック第11日は25日、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館などで行われた。尾塚愛実(京セラ鹿児島川内)が出場したバレーボール女子は決勝で、日本がトルコを3-0で下し、2大会ぶりの金メダルに輝いた。

 圧勝だった。身長で勝るトルコを相手に、1セット目を25-8で先取。2、3セット目は一時リードを許すも、尾塚の登場で流れを変えた。金メダルを決めた瞬間、ガッツポーズ。「いつでもいけるよう備え、持てる力を振り絞って戦った」とあふれる涙を拭った。

 先天性の難聴。鹿児島県阿久根市の阿久根小学校3年でバレーを始め、鶴翔高校でアタッカーとして活躍した。2016年にデフバレーに転向し、17年のデフリンピックトルコ大会では日本代表の優勝に貢献した。

 主将を務めた22年の前回大会で引退を決めていたが、4強入り後に新型コロナウイルスの影響で日本選手団の出場辞退が決定。引退は先延ばしした。

 今回はメンバーの大半が初代表。まとめ役としての重圧からか、昨年はイップスで半年間競技を離れる経験もした。「精神的支柱でムードメーカー」と川北監督。悪い流れが出てきた場面での投入が多い。決勝でも期待に応え、川北監督が「完璧」とたたえた。

 今大会をデフバレー人生の集大成とする。有終を飾り、「やりきったというすがすがしい気持ち。頑張って良かった」。26日は母美奈子さんの誕生日で「いいプレゼントになったかな」と声を弾ませた。

バレーボール女子決勝で正確なレシーブを見せる尾塚(手前)=駒沢オリンピック公園総合運動場体育館

バレーボール女子決勝で正確なレシーブを見せる尾塚(手前)=駒沢オリンピック公園総合運動場体育館


リンク先は南日本新聞デジタルというサイトの記事になります。


 

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