和田秀樹 テレビやスマホで視覚と聴覚ばかり使っていると、感情に関わる大脳辺縁系が働かなくなってしまい…嗅覚を刺激する<チョイ足しハーブ料理>をご紹介

和田秀樹 テレビやスマホで視覚と聴覚ばかり使っていると、感情に関わる大脳辺縁系が働かなくなってしまい…嗅覚を刺激する<チョイ足しハーブ料理>をご紹介

60歳からはわたしらしく若返る<第42回>
和田秀樹 精神科医

スマホを見る女性

(写真提供:Photo AC)


「『日々、ためす、楽しむ』。これこそが、若々しさの秘訣です」そう語るのは、著者累計1000万部を超えるベストセラー作家であり、長年高齢者医療の現場に携わる精神科医・和田秀樹先生。そんな和田先生の著書『60歳からはわたしらしく若返る: 一生、元気に美しく年を重ねられる365のヒント』から一部引用・再編集し、「脳・心・体に自信を持ち続けるために取り入れたいこと」を、当連載にてご提案します。今回のテーマは「ハーブの香りで脳を活性化」です。


ハーブの香りで脳を活性化


春らしく軽やかにハーブ料理を作りましょう。

嗅覚はとても原始的な感覚器です。香りを嗅ぐと、一瞬でいい気分になるのは、脳がグルグルと考える前に、感情が動くから。これは脳にとってとても刺激的なことです。

テレビやスマホにかじりついて、視覚と聴覚ばかりを使っていると、知性や理性に関わる大脳新皮質だけが活性化し、感情に関わる大脳辺縁系があまり働かなくなってしまいます。

最近では、嗅覚と認知症の関係も注目され、「匂いに鈍感になったら、アルツハイマー型認知症の初期症状の疑いがある」と言われています。


チョイ足し感覚で楽しむ

ハーブ料理といっても、チョイ足し感覚でOK。

チキンソテーにローズマリーを加える。

『60歳からはわたしらしく若返る:一生、元気に美しく年を重ねられる365のヒント』(著:和田秀樹/日本文芸社)

『60歳からはわたしらしく若返る:一生、元気に美しく年を重ねられる365のヒント』(著:和田秀樹/日本文芸社)


ローリエ1枚を加えてごはんを炊く。

大葉やミョウガといった和のハーブをパスタに加えてみる。

蓋を開け、香りを嗅いだ瞬間に、脳は活性化し、気持ちがリセットされるでしょう。

※本稿は、『60歳からはわたしらしく若返る:一生、元気に美しく年を重ねられる365のヒント』(日本文芸社)の一部を再編集したものです。

和田秀樹

精神科医
1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学学校国際フェローを経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。立命館大学生命科学部特任教授。高齢者専門の精神科医として、35年以上にわたって、高齢者医療の現場に携わっている。主な著書に『年代別 医学的に正しい生き方』(講談社)、『六十代と七十代 心と体の整え方』(バジリコ)、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社)、『80歳の壁』『70歳の正解』『コレステロールは下げるな』『「せん妄」を知らない医者たち』(いずれも幻冬舎新書)、『心が老いない生き方 - 年齢呪縛をふりほどけ! -』(ワニブックスPLUS新書)など著書多数。


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