相模原市緑区のベンチャー企業「Ronk(ロンク)」が、火災報知機などが鳴ったことを振動と文字で聴覚障害者に知らせる腕時計型の機器を開発した。
あらかじめ警報音などを学習させておく仕組みで、名付けて「知らせる君」だ。
知らせる君は、腕時計型受信機とAI音感センサーからなり、6万7100円。
火災報知機の警報や既設ドアホンなどの音を、AI音感センサーにあらかじめ学習させる。
学習した音が鳴るとセンサーが感知して受信機に送信し、受信機が振動し警告メッセージを表示するので、腕に付けている聴覚障害者が気付くことができる。
Ronk代表取締役の高山建さん(59)は中国・上海生まれで1991年に来日。
大手メーカー4社に勤務し、日本国籍を2000年に取得。
06年に創業した。知らせる君は開発に2年かけて23年5月に発売した。
9月には、相模原市内の中小企業の優れた新製品を同市が認定する23年度の「トライアル発注認定制度」に認定された。
市は認定製品について、ホームページでの紹介や展示会への出展、販路開拓などを支援する。
高山さんは「赤ちゃんの泣き声を(聴覚障害がある)お母さんに知らせることもできます。
災害発生の時に耳の不自由な方や(難聴の)高齢者が逃げ遅れて命を落とすことのないようにとの思いで開発しました」と話している。
問い合わせは同社(042・770・9858)へ。【佐藤浩】
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