障害者に分かりやすいスポーツ中継を目指して…岡山市で手話実況アカデミー【岡山】

障害者に分かりやすいスポーツ中継を目指して…岡山市で手話実況アカデミー【岡山】

障害の有無に関わらず、幅広い人にスポーツ中継を楽しんでもらおうと、手話実況のノウハウを広め実況者を育成する「OHK手話実況アカデミー」が、岡山市で行われました。

岡山市北区で2日間にわたって行われた「OHK手話実況アカデミー」。東京の一般財団法人トヨタ・モビリティ基金の助成を受け行われたもので、アスリートや漫才師、ろう学校の教師など、全国から7人の聴覚障害者が参加しました。

OHKでは、30年続けている手話放送のノウハウを生かし、2022年10月、日本で初めてとなる手話実況をつけたモータースポーツの中継で制作に携わりました。

この事例を他の競技にも広げようと、手話実況者を育成する取り組みを進めていて、アカデミーでは、アナウンサーが音声実況について解説したほか、2022年の中継で手話実況を行った早瀬憲太郎さんが、音声をそのまま手話にするのではなく、状況をつかんでより伝わりやすい表現に変えることなどポイントを伝えました。

(俳優・藤田菜々子さん)
「情報のバランスが崩れないように伝えるなど、色々な話を聞いて勉強になった」

(デフリンピック陸上競技金メダリスト・山田真樹さん)
「陸上競技でも、ろう者の場合情報が少ないので、知っている選手以外の情報をつかむことが難しい。実況などがあれば、もっと競技を楽しめると思う」

(元高校野球児・西脇将伍さん)
「健常者の実況だけだと、見ているろう者は温度差を感じる。健常者とろう者が同時に楽しむためには、ろう者が手話実況をすることが大事」

2025年には、聴覚障害者のスポーツの祭典デフリンピックが東京で開催される予定で、聴覚障害者の言語である手話に注目が集まる中、OHKでは手話実況の広がりを目指しています。

リンク先は8OHKというサイトの記事になります。
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