バド片山(綾川)デフ五輪へ 出場は通過点、「金」目標 「地元の支えで今がある」

バド片山(綾川)デフ五輪へ 出場は通過点、「金」目標 「地元の支えで今がある」

2025/09/25 09:51

「目標は金メダル」と意気込みを語る片山=高松市総合体育館

「目標は金メダル」と意気込みを語る片山=高松市総合体育館

デフリンピックに向け、試合形式の練習を積む片山(手前)ら
デフリンピックに向け、試合形式の練習を積む片山(手前)ら



 聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」が11月、東京を主会場に開幕する。実施19競技のうち、バドミントンの日本代表は9月に高松市総合体育館で強化合宿を行い、競技力向上を図った。代表の一人、片山結愛=綾川町、ノートルダム清心女子大4年=にとっては、デフバドミントンを始めてから一番の目標としていた大会。初出場内定から約5カ月、「目標は金メダル」と意気込む片山に、本番に懸ける思いなどを聞いた。

 ―東京デフリンピック出場が決まって約5カ月がたった。今の心境は。

 デフバドミントンを本格的に始めた大学1年から、世界で戦いたいという思いがあった。中でもデフリンピックは一番の目標。出場が決まってうれしかったが、今はそこは通過点で、金メダルを取りたいと思っている。

 ―大会の出場種目は。

 個人の混合ダブルスと団体に出場する。団体は混合ダブルスか女子ダブルスかまだ決まっていない。

 ―デフバドミントンとバドミントンの違いは。

 デフバドミントンは補聴器などが着けられず、音のない中で試合する。バドミントンは音の強弱でショットの強さを判別できるが、デフバドミントンはラケットの角度や腕の振り方などを観察し、予測しながら戦う。

 ―大変な競技だ。


 高校3年までは補聴器と人工内耳を着けてプレーしていて、聞こえないことでこんなに難しくなるとは思わなかった。特にダブルスは声でコミュニケーションが取れないので、混合でペアを組む伊東勇哉選手とは口パクやジェスチャーなどで意思疎通を図っている。

 ―現在の状態は。


 ペアのコミュニケーションがまだまだ不足している。連係を高めつつ、自分たちの強みである攻撃力を磨きたい。けがをしないようにしながら追い込み、コンディションも高める必要がある。

 ―デフリンピックに懸ける思いは。


 国際大会は過去3回出場し、ユース(19歳以下)での優勝はあるが、全年齢対象の大会は2位どまり。デフリンピックほど大きな国際大会で金メダルを取れればインパクトも大きいし、これまで以上の達成感を得られると思う。

 ―香川のファンにメッセージを。


 デフリンピックでは、音のない世界で、私たちがどう戦っているか注目してもらいたい。地元の支えのおかげで今がある。皆さんにいい結果が報告できるように頑張る。


リンク先はSHIKOKU NEWSというサイトの記事になります。


 

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