2025/04/18

難聴がわかるアニメ「なんちょうなんなん」をインターネットで公開してから、共感のコメントを本当に多くいただき、うれしく思っています。この動画で一番伝えたかったことは「補聴器や人工内耳を着けていても、全部は聞こえてない」ということです。
補聴器や人工内耳を着けたら自分たちと同じように聞こえると思う人が大半だと思います。そうなると、聞こえていなくて呼ばれても返事ができなかったのに、無視をしたと思われてしまいます。話を聞いていないとも思われます。
小学校などでこの動画を使った「アニメで知ろう!難聴講座」という教室を開いていますが、「無視をしてると思っていたけど、あれは聞こえてなかったんだ」という感想が多く出てきます。この誤解が解けるたびに心底良かったと胸をなど降ろします。
また、小3の難聴児が「友達が私と話す時に工夫すると感想に書いてくれたので、これから安心して『もう一回言ってちょうだい』が言えます」と書いてくれたこともあります。聞き返しづらかったけど、聞き返せるようになった。涙が出るほどうれしかったです。
難聴のことをもっと多くの学校で知ってもらいたいと思っていますので気軽にお声がけください!
(岩尾至和(ゆきかず)・「言葉のかけはし」代表理事)
© 株式会社西日本新聞社
リンク先は西日本新聞社というサイトの記事になります。