聴覚障害の女性の新たな挑戦 手話で交流する「サイニングカフェ」スタバで体験会

聴覚障害の女性の新たな挑戦 手話で交流する「サイニングカフェ」スタバで体験会

MRT特集
2025年10月21日(火) 11:00

手話を広げようと奮闘する聴覚障害の女性の新たな挑戦

これまでにもMRTテレビ「Check!」でお伝えしている、手話を広げようと奮闘する聴覚障害の女性の新たな挑戦です。
今回は、宮崎市で開催された手話イベントの様子を取材しました。


手話を使って交流する「サイニングカフェ」

宮崎市のスターバックスコーヒー宮崎新別府店であるイベントが開かれました。

先月27日、宮崎市のスターバックスコーヒー宮崎新別府店であるイベントが開かれました。

(児玉真弥さん)
「初めましての人も、久しぶりの人もいると思います。きょう一日、よろしくお願いします。私の名前は児玉真弥と言います。よろしくお願いします」

手話を使って交流する「サイニングカフェ」

開かれたのは、手話を使って交流する「サイニングカフェ」です。
このイベントを企画したのは、聴覚障害のある高鍋町の児玉真弥さん、手話を勉強中の宮崎市の会社員、森本隆大さん、それに店のスタッフたちです。

スターバックスは、2020年、東京都に店の共通言語として手話が用いられる、「サイニングストア」を国内で初めてオープン。

聴覚に障害のあるスタッフも働き、手話を中心に、音声システムや筆談など、さまざまな方法で注文できます。

スターバックス「サイニングストア」
聴覚に障害のあるスタッフも働き、手話を中心に、音声システムや筆談など、さまざまな方法で注文できます。

今回のイベントは、こうした店舗を展開するスタバの協力を得て開かれました。


手話を日常的に使っている人から初めて習う人まで6人が参加

イベントには、手話を日常的に使っている人から、勉強中の人、そして、初めて習う人など6人が参加。

まず、参加者たちは、あいさつなど基本的なことばを学習しました。

(児玉さんが教える様子)
「おはようございます。これは、人と人が頭を下げる」

児玉さんが教える様子


次に、「コーヒー」や「あまい」など商品を伝えるために必要な手話を習得。続いて、実際に注文する方法を練習しました。

(森本隆大さん)
「顔の表現、表情。悲しい、うれしい、楽しい、怒っているなど、そういうのも、表情が大事なる。あとは、口の表現。聞こえる人も一緒だと思うが、口の形を見て、それがどういう意味なのかが分かる」

森本隆大さん


(児玉真弥さん)
「これに気づけるのはすばらしい。聞こえる人は、これに気づかない人が多い。きょう来てくれた方もこれを覚えて帰ってほしいと思う」


聞こえる・聞こえないの垣根を越えて

そして、いよいよ、レジでの注文に挑戦です。

(参加者)
「スイートミルクコーヒー、トールサイズ、一つください」

レジでの注文に挑戦

「生キャラメルラテ一つください」

(店のスタッフ)
「店内?持ち帰り?」

(店のスタッフ) 「店内?持ち帰り?」

(参加者)
「店内で」
(店のスタッフ)
「ありがとうございます」

身に着けた手話で注文が成功し、参加者たちもうれしそうです。

身に着けた手話で注文が成功し、参加者たちもうれしそうです。

(参加者)
「勉強した手話を使う機会があってよかった」
「店員さんの目を見て伝えようという気持ちで注文したので、一生懸命お互い目を見て伝え合えたのがすごく良かった。楽しかった」

参加者

(児玉真弥さん)

「本当にうれしいコメント」

聞こえる・聞こえないの垣根を越え、人と人とのつながり大切にしたいという児玉さん。
児玉さんの挑戦はまだまだ続きます。

(児玉真弥さん)
「皆さんすごく楽しそうにやっていて、見ている私がすごく幸せな気持ちになった。まさに、そういう場が実際にできるんだというふうに思えたので、これからもどんどん増やしたいという思いが強くなった」

児玉真弥さん


【参考】

児玉さんが代表を務める団体が、今月25日、宮崎市民文化ホールで、手話インフルエンサー小林純弥江さんの講演会を開きます。
聞こえる・聞こえないの垣根を越えたいという児玉さんの思いが、広がっていくことを期待します。

児玉さんが代表を務める団体


※MRTテレビ「Check!」10月20日(月)放送分から


リンク先はMRT宮崎放送というサイトの記事になります。


 

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