人工内耳ユーザーの瞳孔測定と聴取努力の認識 - 3 つの雑音下音声テストの比較

人工内耳ユーザーの瞳孔測定と聴取努力の認識 - 3 つの雑音下音声テストの比較

ヘンドリック・クリスティアーン・ストロンクス、ポーラ・ルイザ・ヤンセン、ロビン・ヴァン・デュールゼン、ジェロエン・ヨハネス・ブリエール&ヨハン・フーベルトゥス・マリア・フリンス
2024年3月1日受理、2024年12月7日受理、2025年1月20日オンライン公開
https://doi.org/10.1080/14992027.2024.2441335

概要

目的
瞳孔測定法を使用して人工内耳 (CI) のユーザーにとって、聴取努力を測定することは困難です。信号対雑音比 (SNR) の関数として CI ユーザーの瞳孔最大拡張 (PPD) を測定するための最適な音声素材を特定するために、3 つの検証済み音声テスト (Matrix、LIST、および DIN) を評価します。

デザイン
音声テストは、静かな環境と 2 つの騒音環境、つまり音声認識閾値 (0 dB re SRT)、つまり音声明瞭度 (SI) が 50% となる SNR と、より好ましい SNR である +6 dB re SRT で実施されました。PPD と努力の主観評価が得られました。

研究サンプル
片側のみにインプラントを装着した CI ユーザー 18 名。

結果
LIST 文では、+6 dB と 0 dB re SRT 間の PPD が有意に異なり、DIN トリプレットでは静寂と +6 dB re SRT 間で有意に異なることが明らかになりました。マトリックス テストで得られた PPD は SNR とは無関係で、静寂時でも大きな PPD と高い主観的評価が得られました。

結論
PPD は、LIST 文を 0 dB re SRT 付近で処理する場合、および DIN トリプレットを +6 dB re SRT 付近のより好ましいリスニング条件で処理する場合に、リスニング努力を測る感度の高い尺度です。マトリックス テストで得られた PPD は SNR の影響を受けにくく、これは静かな環境でも CI ユーザーにとって厳しいためと考えられます。


リンク先はTaylor&Francis Onlineというサイトの記事になります。(原文:英語)


 

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